キャプテン~プレイボール
これは、今の40代くらいの方々からすればどメジャーとも言える野球マンガですねー。
野球マンガといえば、あだち充作品のタッチやH2。
古い作品なら巨人の星やドカベンなど、最近の作品ならメジャーやダイヤのAなどなど。
あげたらキリのないほど、野球マンガはスポーツ漫画の王道!
幅広く人気のあるスポーツですからね!!
夏!甲子園!プロ野球!ビール!
みたいな、夏のおつまみ的な風物詩でもありますな。
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キャプテン 文庫版 コミック 全15巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: ちばあきお
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: 文庫
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そんな中でこの「キャプテン」
とくに豪速球を投げるわけでもなく、魔球や強力なスラッガーが出てくるわけでもない。
ライバルというのもとくにない。
ただ、ひたすらに努力の積み重ねをしていく異色とも言えるような地味な作品ともいえる。
キャプテンでは、最初の主人公である谷口くんがキャプテンに任命されるところから始まり、以降丸井、イガラシ、近藤へと隅谷中を舞台にキャプテンが受け継がれ主人公も変わっていくというストーリー。
最初のキャプテン、谷口くん。
なんといっても彼ですね!
野球の名門中から転校してきたため、部員たちから只者じゃないと噂される中、本人は気が弱く二軍のベンチだったことを言えずに苦悩する日々。
噂に恥じないために陰で努力を続け、前任のキャプテンから新キャプテンへと任命される。
そのときに本当は二軍でベンチだったこと。
自分がキャプテンなんかとんでもないと暴露するが、前任のキャプテンはこう告げる。
そんなこと、とっくに気がついていた。でもお前は陰の努力して今では青葉のレギュラーにも負けない実力をつけたじゃないか。
気付いていたキャプテン。
努力を認められ、気は弱いが誰よりも努力家である谷口くん。
新キャプテンとして、事実を知った他の部員たちもみんな新キャプテンとして谷口くんを認める。
ここで努力をやめないのが谷口くん!
新キャプテンとして、チームを引っ張るためにとにかく頑張る!
頑張る!
頑張る!
新たに入ってきた一年生エース、イガラシのリリーフのためにやったことないピッチャーまでも、努力で勤めてしまう。
そして、青葉中との特別試合。事実上の全国優勝を懸けた決勝戦。
負傷しながらの投球で、ついに青葉を下す!
しかし、頑張りすぎた結果なのか…チームメイトに隠しながら、実は指を骨折していた谷口くん。
ここでキャプテンでの谷口くんの物語は終わり。
舞台は高校、「プレイボール」はその後の谷口くんの物語である。
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プレイボール 文庫版 コミック 全11巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: ちばあきお
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/09/12
- メディア: 文庫
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指を骨折した谷口くん。
なんと、指が曲がってしまってボールが投げられなくなっていた!!
野球部を外から眺める谷口くん。
おい切ない!切なすぎるぞ!
野球大好きなんだよな。そんな努力の結果が野球できないなんて、あまりにも酷い!
ひょんなことから、サッカー部に誘われた谷口くん。
持ち前の努力と根性!
野球で鍛えた体力と運動神経でサッカー部でもレギュラーとして期待されるあたり、さすがは谷口くん!
だが、野球が忘れられない…
練習の合間に、やはり野球部の練習を見てしまう。
そんな谷口くんを見たサッカー部のキャプテン。
無理矢理谷口くんを引っ張り、野球部のキャプテン田所のとこに連れていく!
頼む!!こいつを野球部に入れてやってくれ!!
指が曲がってボールが投げられない部員なんか、いてもしょうがない。
しかし、それでも野球部に入れてやってくれと必死に頼むサッカー部のキャプテンに気圧され、田所はついに谷口くんの入部を認める。
気の弱い谷口くん。
指が曲がったことで、どうしても自分では言い出せなかったんでしょう。
ついに野球部に入った谷口くん。
ボールを握りしめて、また野球ができると涙を流します。
ここは涙なしには見られなかったシーン。
良かった。
良かったなぁ。谷口くん。
また野球が出来るなぁ。
自分の友達にも先天性で指が曲がっている友人がいるが、体の障害というのは本人にしかわからない苦しみや悩みがあるんだろう。
それを簡単に理解できるなんていえやしないが、俺の大事な友人だ。
俺にはわからない気持ちだが、感情が昂りすぎて涙が止まらなかった。
その後にやはり努力を続け、曲がった指でのバウンド投球など、工夫をこなしながら次々とあみだしていき、ピッチャーまで曲がった指でこなし、フォークボールまで使いこなす。
ホントに努力の塊だ。
そして、手術を受けてついに障害を克服。高校でも2年生ながらもキャプテンになり、弱小だった隅谷高校をシード校まで持ち上げていく。
こんなに好きになったキャラクターは久しぶりだね。